Q2
危険予測訓練を実施したいのですが
危険予測訓練を実施したいのですが、どのような方法がありますか。
A
交通事故の原因をつきつめていくと、事故を起こした運転者の危険に対する予測能力が不足していたという例が少なくありません。
危険予測能力を高めるための訓練としては、
①実車による危険場面の体験訓練
②シミュレーターなど機器を用いた訓練
③イラストや写真を活用した訓練
などが考えられますが、事業所で採用しやすいのは、イラスト・写真を用いた訓練でしょう。
次に、一般的な危険予測訓練の手順を説明します。
①事前準備
数名程度のグループを編成して、リーダー1名を選出し、リーダーが進行役を務める。
②運転場面の提示
イラストや写真を使った運転場面シートを提示し、簡単な状況説明を行い、どういった危険要因があるかを参加メンバーに質問する。
③危険要因の討議
メンバーが自由に危険要因について討議する。全員が発言するようにし、他の人の意見を批判しないようにする。
④危険要因の取りまとめ
出された危険要因のなかから、いちばん重要な危険要因を取りまとめる。
⑤安全運転目標の設定
運転場面での安全運転の方法を討議し、グループとしての具体的な安全運転の方法を決定し、実践化を図る。
このような討議をするなかで、他の運転者の経験や指摘の影響を受け、危険をイメージする範囲も広がります。また、安全運転目標の設定は、運転行動の改善に結びつきやすくなります。
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